ビールを楽しむための基礎知識

ビール醸造所 世界のビール・クラフトビール

ビールの造り方と状況に応じた楽しみ方を考える

ビール醸造

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ビール好きの皆様なら、飲むだけでなく、ビールの造り方も知っておきたいところです。ビール造りのプロセスを知ることで、この味わいがどこから来るのか、この香りは何が由来なのか等、もっと深くビールを楽しむことができますよ。また、シチュエーションを考えてビールやロケーションを選ぶようにすると、楽しみ方はもっと広がります。

ビールの造り方

ビール醸造所

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ビールの原料は水、麦芽、ホップ、酵母です。他に副原料を使いますが、基本はこの4つ。製造工程は以下のようなプロセスになります。

仕込み

粉砕した麦芽と水、さらに副原料となる米などを混ぜ、一定期間、一定の温度で保管します。すると麦芽酵素がでんぷん質を糖化していきます。この状態の麦汁をろ過し、さらにホップを加えて煮沸していきます。

発酵

煮沸した麦汁を冷やし発酵タンクに移します。その際、酵母を加えてしばらく保管しますが、この期間中に酵母が糖分をアルコールと炭酸に分解し、ビールらしい液体ができあがります。

熟成

ビールらしくなった液体を低温にて保存します。もちろんビールによって貯酒をする長さに違いはありますが、この間に熟成が進み、さらにビールらしい風味が立ってきます。

ビールの造り方・解説ムービー

とてもシンプルにビールの造り方を解説してくれるムービーです。
How to make Beer, the Animation.

こうしてできあがったビールは市場に出荷され、ようやくビアホールなどで楽しむことができるようになります。

シチュエーションに合わせた場所とビール選び

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ビールはいつでも、どこで飲んでもおいしいです。家で家族や友人といっしょに楽しむビール。休日の昼間のビール。自然の中でバーベキューをしながら飲み干すビール。野球やサッカーなどを観戦しながら飲むビール。皆様はどんなシチュエーションでビールを楽しんでいますか?今回は外飲み限定で、どんな場所でどんなビールの楽しみ方ができるのか考えてみたいと思います。

「ビールなんてどこでも飲めるし」と言うなかれ。もちろん至る所でビールは売られているわけで、夜更けに自販機が照らし出す灯りの下、一気に飲み干す缶ビールも悪くはないでしょう。でも、ワインを選ぶ時と同様、ビールにももっと「とりあえずビール」以外の選択肢、役割があるんです。シチュエーションに合わせた場所選び、ビール選びをすることで、ビールの楽しみ方はもっと広がります。

ビアホール

まず、ビアホールというだけあって、ここはまさにビールを飲むための場所と言えるでしょう。日本では大手、クラフトブルワー問わず、多くの直営ビアホールがあり、スタンダードなラインアップだけではなく、工場直送樽生季節のビールなど、その時々のスペシャルなビールを楽しむことができます。

ビアホールは、何か懐かしさを感じさせるような店作りをしているところが多いので、ちょっとレトロな雰囲気に浸りたい方にはぴったりです。ビールの風味を引き立てる多彩なメニューを用意しているところも多く、グループで行くとより楽しめるでしょう。

パブ

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アイリッシュパブやブリティッシュパブは、ビール飲みにとっては気軽に立ち寄れるスポットの代表格でしょう。通常、海外有名銘柄の品揃えが充実しています。クラフトビールを取りそろえている店もありますが、専門店と比較すると少々見劣りする場合が多いです。

日本にあるパブはどちらかというとグループに向いているような感じがしますが、本来は一人でぷらっと入れるようなお店です。向かいあわせの大きなテーブル。見ず知らずの人と語りあいながら飲むビール。少し大人なビールの飲み方を追求するならパブがおすすめです。

クラフトビール専門店

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最近、飛ぶ鳥を落とす勢いで増え続けているのがクラフトビール専門店でしょう。店によってキャラクターに違いはありますが、オーナーの好みが反映されていたり、日本のクラフトビールだけを集めていたりと、個性的なお店が多いことが特徴でしょう。

ビアガーデン

ビアホールは通常1年を通して営業していますが、ビアガーデンの多くは季節限定です。メーカーとタイアップして公園やショッピングセンター、ホテルなどの敷地に設置されることが多いです。そのため、大手メーカーが大量生産するビールが中心になりますが、輸入ビールやクラフトビールを楽しめるビアガーデンも増えてきています。

イベント・フェス

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最近、ひじょうに盛り上がりを見せているのがクラフトビールイベントでしょう。日本各地のクラフトビール醸造家が集結するイベントは年間を通して行われており、各地のイベントを転戦!している人気ブルワーも数多くあります。肉やB級グルメなどとコラボレーションして行われるイベントも多く、熱気が感じられます。

また、本場ドイツやベルギーのビールイベントを模したイベントも多く開催されており、日本でもオクトーバーフェストやベルギービールウィークエンドが行われています。ただ、最近ではオクトーバーフェストを謳うイベントがあちこちで季節も関係なく行われているため、何が何だか分からない状況になっている感もあります。

コンペティションもイベントの一つに分類されるかもしれません。日本ではインターナショナル・ビアカップが知られていますが、フェスの開催に合わせて行われるコンペも増えています。正直、ビールを楽しむという場所ではありませんが、真面目にビールについて考えられる貴重な場所です。もちろん、入賞ビールの試飲ができることは最大の魅力となるでしょう。

スポーツバーは一体感が魅力

スポーツを観戦しながらビールを飲むのにはもってこいのスポットがスポーツバー。サッカー日本代表戦などビッグゲームが行われる際には熱気にあふれます。お店により品揃えに大きな差がありますが、大手メーカーのドラフトビールをジョッキでがぶ飲みするのが基本になるでしょう。観衆がスポーツを通じて一つになる。そんな雰囲気をビールと共に味わいましょう。

スタジアムでは飲み過ぎ注意

スポーツバー同様、ビールを飲みたくなる気分にしてくれる場所がスタジアムです。飲み物は持ち込みができても紙パック等に限られるため、ビールを持ち込むのは厳しいスポット。その代わり、かわいい売り子が明るく元気にビールをサーブしてくれます。最近では横浜DeNAベイスターズが、球団オリジナルクラフトビールを横浜スタジアムで販売しています。売り子につられて飲み過ぎないよう注意。

独り飲みのススメ・独りで飲むビールもまた味わい深い

独り飲みビール

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ぼっち飲みするなら、クラフトビールをラインアップの中心に据えたクラフトビアバーがおすすめです。最近では大都市を中心にこうしたスタイルのお店が増えており、ぼっち飲み「ビール女子」の姿も増えているとか。クラフトビールのうんちく講座を開いたり、ビールによく合う食を提案するマリアージュのイベントを開いたりするお店も増えているようです。

ちょっと一杯

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独りでちょっと一杯なら居酒屋に勝る場所は無さそうに思えますが、最近のおすすめはカフェ。フレッシュネスバーガーの新業態「フレバル」では、バーガーと一緒にアサヒの生ビールが楽しめるほか、一部店舗ではボトルビールを扱っています。クイックな一杯には最適ですね。

多様化・ビールを取り巻く環境に変化あり

最近の日本におけるビールを取り巻く環境は大きく変化しています。輸入ビール、クラフトビールに注目する人々が増え、その動きは大手メーカーがクラフトブランドを立ち上げるなど、とても大きなうねりとなっています。ビールの楽しみ方やチョイスの仕方もどんどん広がっています。これまでなかなか入ってこなかった海外のクラフトビールを積極的に輸入する商社も増え、ビールの作り方に例えれば、日本のビールシーンは仕込みの段階がそろそろ終わる頃と言えるかもしれません。

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