バンコク・ナナ駅周辺、街歩きソイ歩き

バンコク・ソイ歩き

スクンビット・ナナエリアの街歩き

By Ilya Plekhanov (Own work) [CC BY-SA 3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

スクンビット通り周辺を中心にバンコクの街歩き、ソイ歩きをしていきますが、その前にタイの道路システムを少しだけご紹介しておきます。

タイにも国道があり、これらタイの大動脈となる4本の国道はバンコクを出発点(2号線は1号線から枝分かれ)としています。それぞれが北部(1号線)、東北部(2号線)、東部(3号線)、そして南部(4号線)の国境まで伸びています。地方道路は、それぞれ国道の番号を頭に持つ2桁から4桁の数字が割り当てられ、わかりやすくなっています。たとえば北部の地方道路の場合、国道1号線の1から始まる12、111、1001のようになります。

タイの幹線国道4本

タイの大動脈となる4本の国道。その内の1つがスクンビット通りです。

国道1号線(パホンヨーティン通り)

バンコクの戦勝記念塔を起点として北へ向かう国道1号線。バンコクとチェンライ、そしてミャンマーとの国境メーサイまでをつなぐ総延長約850キロ。

国道2号線(ミットラパープ通り)

ミットラパープ通りは、国道1号線のサラブリーを起点とし、ナコンラチャシーマー、コンケンなど東北部を縦断しラオスと国境を接するノンカイまでを結びます。総延長約520キロ。

国道3号線(スクンビット通り)

By Aimaimyi (Own work) [GFDL or CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

スクンビット通りは、バンコクから東部の工業地帯、リゾート地パタヤなど主に海岸線を通り、最終的にはカンボジアとの国境の町ハートレックに通じています。

国道4号線(ペットカセーム通り)

By Ahoerstemeier (Own work) [GFDL, CC-BY-SA-3.0 or CC BY-SA 1.0], via Wikimedia Commons

ペットカセーム通りは、バンコクを起点とし、南部の大都市ハートヤイを経由し、マレーシアと国境を接する街サダオまで繋がっています。

これらの大通りがタイの大動脈だとすると、ソイは血管、さらにその奥では毛細血管として、タイ国内の無数にあるコミュニティーにおける、生活の導線の役割をしています。これからソイ歩きをするにあたり、最初の知識として、スクンビット通りがカンボジアまで続く、タイの大動脈であることがお分かりいただけたでしょうか?

スクンビット通り・ナナ駅周辺街歩き

By Aimaimyi (Own work) [GFDL or CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

スクンビット通りは、BTSスカイトレインのプルンチット駅近く、高速道路下に国鉄の線路が通っていますが、この辺りが起点です。(以前はソイゼロという、この場所にちなんでネーミングされた歓楽街がありましたが、現在は特に何もありません。)

言うまでもなくバンコクのど真ん中。観光客があふれるナナエリア。日本人が多く住むプロンポン、トンローエリア。中心部へのアクセスが良いにもかかわらず、家賃が手頃なプラカノン、オンヌットエリアなど、スクンビット通り周辺は人通りが絶えません。

BTSは既にバンコクのおとなり、サムットプラカン県まで伸びていますが、2018年中に更なる延伸も予定されています。周辺の混雑は予想されるものの、ショッピングセンターなどの施設も増え、ますます便利になっていくことでしょう。

耳に残るソイ「ナーナー」

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BTSに乗っていると、海外からの観光客がうれしそうにその駅名を連呼している光景をよく見かけます。「ナーナー」は駅名ですが、スクンビット・ソイ3が「ナーナー・ヌア(北)」でソイ4は「ナーナー・タイ(南)」と呼ばれています。日本人の多くが「ナナ」と呼ぶので、ここではこの呼び方に統一しましょう。

スクンビット・ソイ3からソイ5周辺

スクンビット・ソイ3はペップリー通りとスクンビット通りを結ぶソイです。どちらかと言えば観光客よりも在住日本人の方がこのソイに馴染みがあるのではないでしょうか。

バムルンラード病院がソイ3のランドマーク

Teesal [Public domain], via Wikimedia Commons

スクンビット通りからソイ3を約400メートル北上すると、左側に見えてくるのが、高度医療で知られる「Bumrungrad International Hospital(バムルンラード病院)」です。日本語や中国語など様々な言語を話す医療通訳がスタンバイしており、バンコクに居住する多くの外国人が利用しています。また、バムルンラード病院は、海外から患者を誘致する医療ツーリズムに力を入れていることでも知られています。

さらに100メートルほど北上すると、右側に白壁が見えてきますが、ここが「日本国大使公邸」です。

スクンビット・ソイ3/1 アラブ・アフリカのコミュニティ

近年、スクンビット・ソイ3とその周辺はアラブ系やアフリカ系の人々が集まるコミュニティとなっています。夜になるとソイ3からソイ5にかけてのエリアはアラブの雰囲気に包まれます。まぶしいほどに電飾されたレストラン。スパイスの香り。シーシャ。タイ的な物はほとんど感じられない、まさにアラビアン・タウンです。

ソイ5のランドマークはアマリ・ブールバード・ホテルでしょう。さらにソイを数十メートル下ると右側にあるのが「Gulliver’s Tavern」。カオサン通りやパタヤなどに支店を持つレストラン・バーは多くの観光客が集まる人気スポットです。24時間営業のスーパーマーケット「Foodland」はアマリ・ブールバード・ホテルの向かい側。「Foodland」内の「Tuk le Dee」はおすすめのオールデイ・ダイニング。遊び疲れておなかがすいたらこちらです。

スクンビット・ソイ4は世界に名をはせる歓楽街

スクンビット・ソイ4。単純に「ナナ」という場合、多くはこのソイ、もしくはエンターテインメント・ゾーン「ナナ・プラザ」のことを指します。

スクンビット・ソイ4はホテルとレストラン、バーで構成されたソイです。昼間は静かなものですが、日が傾き出す頃には、ソイの入り口周辺のバーから大音量の音楽が流れはじめ、観光客を中心ににぎわいます。

昔はショッピングセンターだった「ナナ・プラザ」

By BeenToBangkok (Own work) [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

エンターテインメント・コンプレックスとして知られる「ナナ・プラザ」ですが、1970年代の創業当初は普通のショッピングセンターだったようです。その後、「バービア」と呼ばれるバーや「ゴーゴーバー」が増えていき、現在のような形になったと言われています。

ナナ・ホテルの歴史から考えるスクンビット・ソイ4

By FritzDaCat (Own work) [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

スクンビット・ソイ4、「ナナ・プラザ」の向かいに立つホテルが「Nana Hotel(ナナ・ホテル)」です。ナナ・ホテルのホームページによると、

1963年に中華系タイ人の投資により建てられ、当初は主にベトナム戦争に従軍した米兵向けの宿泊施設だった

そうです。

現在のソイ4は、施設全てが観光客のための物と言っても良いほどレストランやバー、ホテルであふれていますが、パタヤがそうであったように、以前は米兵の休息場所としての役割を担っていたようです。1970年代半ばまでに、「ナナ・プラザ」が現在のようなエンターテインメント・コンプレックスとなった背景にはベトナム戦争があったんですね。

スクンビット・ソイ11

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スクンビット・ソイ11はソイ4からはBTSナナ駅を挟んで、対角線に反対側に位置しています。このソイのランドマークは、となりのソイ13までまたがる敷地を持つ「アンバサダーホテル」。この辺りから東側はインド系の人々が経営する店が増えてきます。

昼間はコンドミニアムやホテルの開発現場で働くカンボジア人出稼ぎ労働者の姿が目立ちますが、夜はバンコクでもトップクラスのパーティー好きが集まるエリアです。一昔前はこのソイに「ベッドサパークラブ」「Q Bar」などがあり、トレンドの最先端を行くソイでしたが、現在はサートンやトンロー、エカマイなどにその座を奪われ、その喧騒も落ち着いた感があります。

ソイ4とは異なり、基本的には地元バンコクで働くプロフェッショナルが好んで集まる場所が多いことが特徴です。以前はメキシコ料理の「Charley Brown’s」や、アウトドアの一杯飲み屋「Cheap Charley’s」など個性的な店があり人気を集めていましたが、不動産開発のために移転。夜、早い時間帯の人通りが寂しくなった感じはします。それでもルーフトップバーの「Above Eleven」や「Oskar Bistro」などは多くの人で賑わっています。

アンバサダーホテルには「Climax Club」という悪名高いナイトクラブがあり、人気を博していましたが現在は閉店。その代わり近隣にあったクラブ「Insanity」がソイ11奥に移転オープンしたため、深夜は人と車の流れの絶えないソイです。

ソイ8はナナエリアでは異色の落ち着いた雰囲気が魅力

スクンビット・ソイ8は、ナナ周辺のソイの中では比較的落ち着いた、家族連れの皆様にもお勧めできるソイです。ソイの入り口からすぐの左側にある「Kiwi Sports Pub」は、ラグビーやサッカーのビッグイベントの際にはとても賑わうスポーツバーです。

ソイを下って行くと、イタリアンレストランやホテル併設のノルディックレストランなどがあり、ソイ4とは全く異なる、静かで落ち着いた雰囲気が魅力です。特にソイの奥は緑が多く、在住外国人も多く暮らしています。

ナナ周辺だけでなく、繁華街至近でBTSにアクセスが良く、これほど落ち着いた雰囲気のソイはあまりありません。リーズナブルなホテル中心ですが、最近、四つ星のホープランドホテル&レジデンスがオープンしました。

ナナ周辺はタイの多様性が垣間見られるエリア

BTSナナ駅の西側に当たるエリアはアラブ系やアフリカ系の人々が多いエリアです。最近はタイ警察がアフリカ系娼婦の取り締まりに力を入れるなど、少し物騒なエリアでもあります。ただ、活気に満ちた夜のアラブ人街は、タイの市場とは全く異なる面白さがありますし、そこにタイという国の多様性を見いだすことができるでしょう。現在の世界に名だたる歓楽街となったスクンビット・ソイ4ですが、その発展の背景には戦争があったことも記憶しておきたいところです。

対してナナ駅東側に当たるソイ11は、地元のプロフェッショナルを中心にこれまで盛り上がってきました。変化の多いソイで、今後もどう変わっていくか注目です。ナナ駅至近ながら、緑が多く落ち着いた雰囲気のソイ8は、喧騒を避けたい観光客にとっては穴場のソイと言えるでしょう。

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