世界のビール・アメリカのビール

世界のビール・クラフトビール

日本人になじみやすく人気・アメリカのビール

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アメリカのビールは、日本人や日本社会に広く浸透しています。「バドワイザー」「ミラー」といったブランドは、幅広く流通し、日本に受け入れられているといって良いでしょう。アメリカのライトなラガービールの、日本における成功の要因は、日本人の好みに合っていたというだけでなく、特に若い世代が、アメリカという国の文化に憧れの気持ちを持っていたことも挙げられるでしょう。

アメリカのビール・アメリカンカルチャーへの憧れ

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戦後、そして高度成長期を経て、日本にはアメリカの文化が怒濤のように押し寄せてきました。その頃の若者の多くは、「敵国」というよりも、むしろアメリカの様々な文化への憧れを持っていました。音楽、スポーツ、車… 多くの若者がアメリカンカルチャーに「クール」を見いだし、模倣、そして吸収していきました。その中にはビールを含むアメリカの食文化があったことは想像に難くありません。

アメリカのビールシーン

アメリカにおけるビールの販売量は2012年の段階で、中国に次いで世界第2位。バドワイザーなど大手が約80%のシェアを誇ります。大手醸造メーカーの他に、5000軒を越えるクラフトブルワリーが、キャラクターあふれるオリジナルビールを日々、送り出しています。

アメリカのビールシーンは、この小規模、中規模のクラフトブルワリーが盛り上げています。クラフトビールの生産量は2016年、約29億リットルを記録。アメリカのクラフトビールシーンは、現在も成長を続けています。

アメリカのメジャービールはライトなラガー

クラフトビールシーンが盛り上がっているとはいえ、大手メーカーもその健在をアピールしています。実際、多くの日本人がアメリカのビールに対し持っているイメージは、やはりライトで飲みやすいというものでしょう。

アメリカではハイネケンなど、ライセンス生産されている海外ビールも人気がありますが、今回は大手メーカーが醸造している主なアメリカンビールをご紹介します。

Budweiser(バドワイザー)

1876年、バドワイザーはドイツ系移民のアドルファス・ブッシュによって、ミズーリ州セントルイスで醸造が始まりました。現在はベルギーのインベブの傘下となっており、日本ではキリンビールがライセンス生産しています。

バドワイザー

By Sam (Flickr: Bud-Wis-er) [CC BY-SA 2.0], via Wikimedia Commons

バドワイザー(アメリカン・ラガー)はアルコール度数5%。苦みが少なく、飲みやすい下面発酵のラガービールです。キンキンに冷やして一気に飲み干す一杯。バドワイザーが持つライトなのみくちは世界中で愛されています。マーケットによりアルコール度数は異なるそうです。

Bud Light(バド・ライト)

バド・ライトはアルコール度数4.2%。バドワイザーがさらに飲みやすくなったライトラガービールです。

Miller(ミラー)

ミラーは1855年にミルウォーキーで創業。2002年にSABに吸収され、現在はSABMiller社の傘下となっています。日本、そして世界で一番知られているのは「Miller Lite(ミラー・ライト)」でしょう。

Miller Lite(ミラー・ライト)

ミラー・ライトは、バドワイザーと共にアメリカン・ラガーの代表的存在として語られることの多いビールです。ライトビール人気の火付け役ともなったこのピルスナーは、アルコール度数4.2%。ライトでありながらしっかりとした味わいを持ち、ミラー社曰く、「これ以上ゴールドにはならないほどゴールド」な美しいビールです。

Miller High Life(ミラー・ハイライフ)

ミラー・ハイライフは1903年に醸造が開始されたアメリカン・ラガーでアルコール度数は4.6%。現在もオリジナルレシピに忠実に醸造されているこのビールは、「ビールのシャンパン」という異名を持っています。

Coors(クアーズ)

クアーズ社は1873年にコロラド州で創業した醸造メーカーで、創業者はドイツ系移民のアドルフ・クアーズ。オリジナルのクアーズは日本で長年販売されていましたが、現在、日本法人での正規の取り扱いは終了しているようです。

Coors Banquet(クアーズ・バンケット)

クアーズのオリジナル。バドワイザー、ミラーと並び称されるアメリカン・ラガーの代表格。ロッキー山脈の湧水を使用して醸造されています。アルコール度数5%。

Coors Light(クアーズ・ライト)

クアーズ・ライトは、キンキンに冷やして飲みたいライトなラガービール。アルコール度数4.2%。1978年から製造が続けられています。

Pabst(パブスト)

パブスト社は1844年にミルウォーキーで創業した醸造メーカーです。Best Select Lagerがアメリカ、そして国際的なコンペティションで数々の賞を獲得したことを記念し、1882年、すべてのBest Select Lagerに1本、1本、手作業でシルクのブルーリボンを付けて出荷を開始しました。これが「ブルーリボン」という名前の由来です。この作業は1950年まで続けられたそうです。

Pabst Blue Ribbon(パブスト・ブルーリボン)

パブスト・ブルーリボンは、4.74%という低めのアルコール度数が特徴のアメリカン・ラガー。スムースでのどごしさわやかなこのビールは、1844年の登場以降、忠実にオリジナルレシピを守り生産が続けられています。

ライトが全てといっても過言では無い、アメリカのメジャーなビール

アメリカの大手が醸造するビールは、「バドワイザー」「クアーズ」「ミラー」のブランドに代表されるライトでのどごしさわやかなビールです。日本でも「バドワイザー」や「ミラー」の持つライトな感覚は、ビーチやスポーツ観戦などレジャーシーンにもぴったりのビールとして、若い年代を中心に支持されています。

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