バンコク街歩き スクンビット・ソイ33/1

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スクンビット・ソイ33/1

柳田亮 [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
バンコク在住の日本人で、このソイ33/1を訪れたことのない人はいないでしょう。それほどまでにこのソイは在住日本人の間で長年親しまれているソイです。このソイの中心的存在はフジスーパー1号店。プロンポン駅至近で、多くの日本人が住むエリアですが、この店の存在が、現在のバンコク日本人住居エリアの形成に与えた影響は大きいものがあります。

現在は、在住者向けのサービスだけではなく、観光客をターゲットにした多くのビジネスがこの小さなソイに軒を連ねています。また、このソイにはいくつかのパブがあり、実はバンコク在住外国人も多く訪れます。日本人街としての側面だけでなく、インターナショナルな雰囲気も漂うソイ33/1。老舗を中心にご紹介します。

バンコクの中の日本・フジスーパー1号店

「UFM FUJI SUPER(フジスーパー1号店)」は1985年、横浜に本拠地を置く富士シティオ株式会社と、タイのMETRO GROUPの合弁会社として設立されました。日本のスーパーとして初めてタイに進出した同社は、以来、在住日本人の生活を支えるパートナーとしての役割を果たしています。現在はソイ39や49など、全てスクンビットエリアに4店舗を出店しています。営業時間は8時から22時まで。年中無休です。

日本のものが手に入る安心感

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現在は伊勢丹のスーパーマーケット、またMaxValu(マックスバリュ)の進出により、バンコクの至る所で日本の商品を見かけることができますが、それでもフジスーパーには敵わないでしょう。食品から日用品まで安さ、品揃えはライバルを完全に凌駕しています。惣菜や弁当、冷凍食品、刺身用の切り身など、日本人のニーズにあった商品ラインアップは、このフジスーパーならではのものと言えるでしょう。

日本人コミュニティ、情報交換の場

フジスーパーの入り口付近には、バンコクで発行されている日本人向けのフリーペーパーが置かれていますが、ここには掲示板があり、イベントやメンバー募集の告知に利用されています。日本人会に関わるものが多く見受けられますが、「フットサルチームのメンバー募集」「華道の生徒さん募集」「~ゆずります」といったものも時々見かけます。アナログなコミュニケーションですが、日本人コミュニティーという限定的なグループ内では、掲示板はひじょうに効果的なようです。

西洋の食材、ワインならVilla Market(ヴィラ・マーケット)

主に西洋人や富裕層をターゲットにした24時間営業のスーパーマーケット。西洋食材、ワインを購入するなら、このヴィラ・マーケットです。日本の食材も扱っていますが、フジスーパーがすぐそばにありますので、こちらで買う理由はあまり無いでしょう。店舗入り口には、フジスーパー同様の掲示板があり、「習い事」「個人売買」「お部屋貸します」のような情報交換の場となっています。

スクンビット・ソイ33/1は中華屋も充実

スクンビット・ソイ33/1は中華食堂も充実しています。食事にも飲み会にも使える3軒の中華屋をご紹介します。

らあめん亭

1983年創業の「らあめん亭」はまさしく「日本の中華屋」。シーロムエリアとスクンビットエリアに全5店舗を展開しています。「フジスーパーあるところに、らあめん亭あり」といえるほど、どの店舗もフジスーパーからさほど離れていない場所にあります。

それはさておき、この「らあめん亭」、しっかりとした「日本の中華料理」を出してくれます。厨房、店内のスタッフは明るく手際よく、夕食時は家族連れやビジネスディナーの客で混み合います。タイ人の間でもよく知られていて、カウンター席に陣取り、厨房内を観察しているカップルなどを見かけることもあります。もう少しリーズナブルな価格設定だと良いのですが、味も量も充実しているのでそこは我慢しましょう。営業時間は11時から24時。

担々麺

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「担々麺」はスクンビット・ソイ33/1入り口すぐ近くにある中華屋です。「担々麺」という名前の通り、担々麺が看板メニューです。「らあめん亭」同様の「日本の中華屋」に定食など、和食屋の要素が組み合わさったようなお店です。ボトルキープもあり、一人飲みにもやさしい中華屋。「らあめん亭」よりリーズナブルな価格設定も魅力の一つです。

大連飯店

「らあめん亭」が、日本の中華屋代表とすれば、「大連飯店」は中国の中華料理代表です。トンローにもお店がありますが、日本人におなじみなのは33/1店でしょう。大連飯店は比較的リーズナブルな価格設定。点心やチャーハンは100バーツ前後と、独り飯にもやさしいお店です。夕食時は家族連れやグループでかなり混雑します。営業時間は11時から23時まで。

スクンビット・ソイ33/1はパブストリートでもある

ソイ33/1は、パブストリートとしても知られています。3軒のパブがあり、平日はライブやクイズ、週末はプレミアリーグやラグビーのライブ観戦に多くの人が訪れます。客層はプロンポン駅周辺に住む西洋人が中心ですが、近隣に宿泊している観光客や、もちろん日本人も多く訪れます。パブで見逃せないのは「ブレックファスト」。どのお店も個性的なメニューを用意しています。

Robinhood(ロビンフッド)

スクンビット・ソイ33/1の入り口に建つイングリッシュ・パブがロビンフッドです。何度かオーナーチェンジしていますが、店の雰囲気には大きな変わりはなく、既に十数年この場所で営業しています。スポーツ観戦に訪れる日本人が多いのはこのロビンフッドです。営業時間は9時から24時。

Herrity’s(ヘリティーズ)

中華料理の「担々麺」のおとなりにあるのがアイリッシュパブのヘリティーズです。こちらの売りは、ソイに面したバルコニー席。仲間と集まって乾杯するのも良いですが、ソイを行き交う人々を眺める人間ウォッチングにもいいロケーションです。店内の長テーブルは見知らぬ人同士の「交流の場」になっています。

仲間と話しに花を咲かせるなら、お気に入りのビールといっしょに「Mega Meat Feast」をオーダー。ステーキ、ポークリブ、バーベキューチキンにソーセージとフレンチフライがセットで599バーツという肉のメガ盛りディッシュです。本場アイルランドのような雰囲気にひたれるヘリティーズの営業時間は8時から翌1時。パブの上階には系列のホテルがあります。

Royal Oak(ロイヤルオーク)

カスタードナカムラのおとなり。ソイ33/1のパブの中で一番人気なのが、このロイヤルオークです。特に毎週水曜日のクイズナイト、毎週金曜日のコメディ・ライブ、そしてラグビーの大きなゲームの際にはひじょうに混み合います。通りに面した屋外スペースは、主に西洋人に人気のようです。ビールの値段が他のバーより若干高めですが、その代わりハウスボトルのウイスキーやスピリッツはリーズナブルです。営業時間は10時から翌1時。日本語メニューあり。

HAIR OF THE DOG(ヘア・オブ・ザ・ドッグ)

dghchocolatier / Pixabay

らあめん亭の角をヴィラ・マーケットの駐車場方向に曲がってすぐにあるのがクラフトビア・バー「HAIR OF THE DOG」です。

迎え酒を意味する「HAIR OF THE DOG」。同じ名前のカクテルがありますが、こちらの売りはあくまでもクラフトビールです。プルンチットにも店舗を構えるこのバーでは、オーナーが厳選した世界のクラフトビールが味わえます。カウンター席正面にある13本のタップは、クラフトビールファンにとっては圧巻の眺めです。営業時間は平日17時から24時。土日は14時から24時となっています。

ウッドボール

日本式バーと自ら名乗っている「ウッドボール」。日本人実業家?飲食関連の店をバンコクやシラチャなどで手がけるとっぴー氏が経営しています。場所はヘリティーズのおとなり。営業時間は18時から翌2時。

ベーカリー、学校、サービスなど

スクンビット・ソイ33/1には、多くの人が訪れるベーカリーやスパ・マッサージもあります。

カスタードナカムラ

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カスタードナカムラは、日本人だけでなく、西洋人、タイ人も多く訪れるベーカリーです。場所はソイの中ほど、セブンイレブンのおとなり、らあめん亭の向かいです。

焼きたてパンの他、カツサンド、コロッケサンドや焼きそばパンなど、なんとも懐かしい日本の惣菜パンが人気です。また、店名にもなっている通り、カスタードがここの自慢。カスタードクリームパンは外せません。その他、惣菜やチーズケーキなどのスイーツも豊富でいつも混み合っているパン屋さんです。営業は9時から21時まで。

ソイ33/1には学校もある

スクンビット・ソイ33/1には学校もあります。「Thai Language Station(タイランゲージステーション)」は語学学校。主にタイ語と日本語、英語を教えています。ちょっとわかりにくいその場所は、日本式バー「ウッドボール」の上階。ウッドボールのスペースを通り抜けて、階段で上に上がります。

クラブタイランドとカフェ

フジスーパーの奥を右側に入っていくと航空券やホテルの予約、ゴルフ関連のサービスで知られる「クラブタイランド」があります。

この奥にはクラブタイランドの食堂「CTカフェテリア」があります。こちらはクラブタイランドの社食を一般にも開放した社食兼食堂。「一汁三菜健康定食メニュー」を、一般価格180バーツ、会員価格150バーツで提供しています。ハンバーグやとんかつ、焼き魚などの定食メニューを魅力的なお値段で提供しています。営業時間は昼11時30分から14時30分、夜は17時から22時となっています。

スパ&マッサージのアットイーズ

at ease(アットイーズ)
当然、このソイでもマッサージを受けることができます。アットイーズはバンコクの他、ベトナムのハノイにも店舗を構える本格的マッサージ&スパ。在住者だけでなく、観光客からも多くの絶賛の声が聞こえてきます。このソイ33/1には、マッサージ専門の「at ease massage 33/1」(ソイ左側、入り口から3軒目)と、スパ「at ease spa」(クラフトビアバー「HAIR OF THE DOG」となり)があります。

国際色豊かなスクンビット・ソイ33/1

スクンビット・ソイ33/1は日本人街とも言われます。フジスーパーを中心に賑わうこのソイは、長年、バンコク在住日本人の生活を支えてきました。単身で迎える異国の正月に、おせちや刺身、日本酒が味わえるありがたさを感じたことのある日本人ビジネスマンは多いことでしょう。

このソイにキャラクターをもたらしているのは3軒のパブでしょう。これらのパブに集まる人々はバラエティにあふれていて、やはりここにもタイが持つ多様性を見ることができます。商業エリアではありますが、キャラクターを持った、一つのコミュニティーとしての魅力がこのソイにはあります。