電動アシスト自転車の最新動向 12 日本国内で乗れる電動アシスト自転車・3オルベア「Gain」ファンムーフ「Electrified X」BESV(ベスヴィー)

電動アシスト自転車の最新動向 12 日本国内で乗れる電動アシスト自転車・3オルベア「Gain」ファンムーフ「Electrified X」BESV(ベスヴィー)

スポーツ

日本国内で乗れる電動アシスト自転車・3

まだまだあります。引き続き海外勢の電動アシスト自転車です。

オルベア「Gain」

続いてはスペインのバイクメーカー「Orbea・オルベア」のGainです。

このバイクの特徴は、「教えられない限りは電動アシスト自転車には見えない」ということです。つまり一見、ふつうのロードレーサーなんです。

たいていの電動アシスト自転車はでっかいバッテリーが目立ちますが、ゲインはダウンチューブにすっぽりとバッテリーを収めてしまっています。さらにはモーターも後輪ハブに置かれていて、ギアやディスクブレーキに隠れて目立たなくなっています。ということで、電動アシスト自転車だとは、言われないとわからない感じです。

スイッチとバッテリー残量のインディケーターはトップチューブにあります。システムはシンプルで、あまり凝った機能はありません。単純にアシストするだけです。

充電はボトムブラケットの上にあるポートにコネクターを挿しておこないます。なぜそんなに低い位置にあるかというと、ボトルケージに装備できるオプションの予備バッテリーがあり、それからのコネクターが挿しやすくなるからです。本体のバッテリーだけで約100キロのアシスト航続距離があり、ボトル型予備バッテリーを付けるとさらに100キロ、距離を伸ばすことができます。(ボトルケージは2つ付けられますので、ひとつは飲み物用にできます。)

また、フラットバーをつけたクロスバイク型もリリースされています。

ファンムーフ「Electrified X」

オランダ・アムステルダムの自転車メーカー「VanMoof・ファンムーフ」が「東京をイメージして作った」というモデルです。2017年に発売されました。前モデル・Electrified Sが太くてがっしりした直線的フレームからなる、現代アートのようなスタイリッシュなデザインで世界的注目を集めましたが、そのデザインを踏襲しています。

スポーツ車というよりは「スマートバイク」で、スマートフォンと連動してさまざまな機能を発揮します。ナビゲーションや走行データ記録&シェアは当然として、注目は「キーレス・エントリー」と「バイクハンターズ」のサービスです。

「キーレス・エントリー」は、トップチューブに埋め込まれたパネルに手をかざすと、Bluetoothでスマートフォンと連携してユーザーの本人確認を行います。本人確認が行われていない状態では、モーターがロックされて走行できません。

またElectrified XにはSIMカードが入っており、3G回線を通じた基地局の検索を通じてバイク本体の位置確認ができます。スマートフォンを通して駐輪位置を確認することもできますし、さらには万が一の盗難に際しても、アプリを使ってファンムーフ社に連絡すると、ファンムーフは遠隔操作でバイクのスイッチをオフにし、位置情報を検索してバイクを探し出します。これが「バイクハンターズ」サービスです。「Peace of Mind」保証が付いており、万が一見つからなかった場合には新車が提供されるという太っ腹なサービスです(購入後1年以内・2年目以降は有料)。

GPSではなく3G基地局の検索なので、捜索できる位置はちょっとアバウトです。そのため、だいたいの位置をとらえたら、その先はBluetooth経由でSNSなどを利用して探します。このあたり、「自転車のIoT化」の流れを感じます。

BESV(ベスヴィー)

BESVは台湾のメーカーです。GiantやMeridaも台湾ですね。アジアの自転車先進国です。ビアンキなど有名ブランドでも作っているのは台湾とか、よくある話です。

さてそのBESVですが、2015年にスマートフォン連携型電動アシスト自転車としては日本初となるBESV LX1をリリースしています。

700Cサイズのタイヤにフラットバーを付けたクロスバイク型で、シンプルながらスタイリッシュなデザインの太いフレームにバッテリーを内蔵。アシスト航続距離はモードにより60~85キロとなっています。

注目はスマートフォン連携機能です。専用アプリ「BESV スマート APP」をスマートフォンにインストールすると、BESV LX1 をスマートフォンから操作でき、走行時のルートや距離などのログを確認・記録、SNS でシェアできます。また、Bluetooth キーファインダーのように BESV LX1 から一定の距離だけ離れるとアラートが鳴るほか、一度訪れた場所の駐車位置を自動的に記録するサポート機能も搭載しています。

BESVはLX1のほかにも小径輪タイプのPS1もリリースしています。2014年度のグッドデザイン賞を受賞した美しいデザインはなんとカーボンフレーム。軽量で高い衝撃吸収性を持ちます。さらにPS1はフロントフォークとリアのチェーンステー付け根にサスペンションを搭載し、前後輪ともにディスクブレーキを装備。ブレーキと変速機構はシマノ製のSLXグレードとAcera Altusと高い信頼性のチョイス。アシスト航続距離は35.5~60キロです。

PS1のエントリーモデルとして、9万円ほど安い価格設定のPSA1というモデルもあります。フレームがアルミニウム製であるほかは、主要な装備はPS1とほぼ同等で、アシスト航続距離は最大90キロと、PS1よりむしろ良くなっています。コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

さらにBESVは、2018年春から夏にかけて、カーボンフレームにシマノSTEPSドライブユニットを搭載したマウンテンバイクタイプの「TRS1」、アルミフレームのロードレーサータイプ「JR1」、クロスバイクタイプの「JF1」もリリースします。

最後に

「電動アシスト自転車の最新動向」、とりあえずはここまでとさせていただきます。

しかしこの世界の発展・多様化のいきおいは大変なもので、今回も紹介しきれないモノやサービスがたくさんあります。続々と新しいものが登場していますので、今後も折に触れて更新していきたいと思います。

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